香月院深励 『文類正信偈講義』

香月院深励師の『文類正信偈』についての講録

製本発注4,000円文類正信偈講義276頁
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『文類正信偈講義』について

国立国会図書館デジタルコレクションでは「文類正信偈講義」にてヒットします (こちら)。デジタルコレクションでの護法館の和本は巻上巻下の2冊で登録されています。一部ページが欠けているところがありましたが今回の製本化にあたって足りないところは和本原本を用いて補完しました。

この講録 (講義録) はかつて法蔵館から出版されていた『香月院深励著作集1 正信偈講義』の中に収められていました (こちらこちら)。ただこの本は今絶版となっていて古本屋でもほんの時々流通する程度なのでこの法蔵館版の入手は結構難しいと思います。

※注 2023年5月に気づいたのですが、法蔵館の『正信偈講義』はこれまで図書館内検索のみでだったのが、個人送信サービスで書名「正信偈講義・文類正信偈講義 (香月院深励著作集 ; 2)」として会員に公開され閲覧可能となっていました (こちら)。これにより内容も国会図書館デジタルコレクションにて閲覧可能になりました (要ログイン) 。

またこの法蔵館版『正信偈講義』の本は新たに活字化したものではなく、護法館の和本 (『正信偈講義』『文類正信偈講義』) を縮小複写して復刊させたものです。1頁当たりに2丁分 (和本片面4頁分) が収録されていて字が細かいので読むのに苦労します。他の法蔵館版にある末尾の索引も特についていないので入手の難しい法蔵館の本を探すよりも、元となる護法館の和本を用いた方が字が大きいので非常に読み易いと感じています。

「念仏正信偈」について

「念仏正信偈」は親鸞聖人の著書『浄土文類聚鈔』 (『略典』) に収められた偈頌です。「文類偈」とも呼ばれています。本山や一般寺院での法要にてお勤まりになる「大師影供作法」の中心的な部分でのお勤めにも使われている御文です。この「念仏正信偈」について講じたのが香月院深励師の『文類正信偈講義』です。

この『文類正信偈講義』には玄談 (冒頭に述べる教義の要点) がありません。冒頭から直接各句に対する講義がはじまっています。よって上下巻ページ数に対しての各句の説明は丁寧です。こちらも『正信偈講義』と併せて高倉学派の考え方に基づく親鸞聖人のお心を知るのに常備すべき1冊であると思います。

親鸞聖人は3つの偈頌を書かれています、「正信偈」 (「正信念仏偈」) とこの「念仏正信偈」と『入出二文偈』です。木版和本ではこれらの偈頌の香月院深励師の講録がすべてあります。今回この『文類正信偈』の製本化の準備ができましたので、宗祖の偈頌3種類全ての深励師講録の製本化が完了しました。他の2つとは『正信偈講義』と『入出二門偈講義』です。

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