香月院深励 『入出二門偈講義』

香月院深励師による『入出二門偈』の講録

製本発注4,200円入出二門偈講義 上288頁
製本発注4,100円入出二門偈講義 下276頁
値段税込、製本発注はカートへ複数入れた後に「注文手続き」で一括送付可能

『入出二門偈講義』上下 について

国立国会図書館デジタルコレクションでは「深励 入出二門偈講義 護法館」にてヒットします (こちら)。このデータを整形して製本化しました。元データは護法館からでた全6巻の木版和本です。これを三巻ずつの合本にして上下二巻にしました。したがって上巻には和本の1~3巻が、下巻には和本の4~6巻が収められています。

香月院深励師による偈頌の講義について

宗祖親鸞聖人の著作の中には3つの偈頌があります。『顕浄土真実教行証文類』(『教行信証』) に収められている「正信念仏偈」、『浄土文類聚鈔』に収められている「念仏正信偈」、そしてこの『入出二門偈』です。

香月院深励講師はこの3つの偈頌それぞれについて講義をされています。その時の講録 (講義録) がいずれも刊行されており、木版和本では『正信偈講義』、『文類正信偈講義』、『入出二門偈講義』として護法館から出版されていました。

これらの本はいずれも活字での出版はされておらず、ただし『正信偈講義』と『文類正信偈講義』については護法館の和本からの縮小複写という形で法蔵館から洋本として刊行されていました。ただ法蔵館の復刻版もいまは既に絶版となっています。

法蔵館の復刻版のシリーズについて

この法蔵館の復刻本はシリーズ化されていて7冊が刊行されました。その中で『無量寿経講義』『観無量寿講義』『阿弥陀経講義』の3冊は『浄土三部経講義』としてまとまっていて近年にもういちど再販されました。更にここに『浄土論註講義』を加えた4冊は活字で組みなおされた上に末尾に索引がついていて内容が調べやすくなっています。またこれら4冊は「日本の古本屋」でも常にどこかで古本が販売されていて、多少値段は高いですが入手が可能です。

残りの3冊、『観経四帖疏講義』と『選択集講義』そして『正信偈講義』(法蔵館からの復刻版ではこの本の中に『文類正信偈講義』も含まれている) は活字にはなっておらず、和本見開き2頁を更に上下に並べて1頁内に和本4頁分を配置して縮小複写したものです。これは手書きの字のうえに更に字が非常に小さいので読みづらいものです。ただその中で『観経四帖疏講義』だけは文字こそ読みずらいですが末尾に索引がついているのが大きなメリットです。

結局、『選択集講義』と『正信偈講義』(『文類正信偈講義』含む) は索引なしの洋本として法蔵館から和本の縮小複写版が復刻されていました。法蔵館の『正信偈講義』は今でも時々古本屋にでてきます。法蔵館の復刻版の中では『選択集講義』がいちばん古本屋にもでてこないと思われます。

でも内容を読むには国立国会図書館デジタルコレクションでほぼ全部が読めます。ひとつだけ『正信偈講義』の和本は本来和本8巻で、それが2巻ずつ合本されて4分冊のはずなのですが、巻5/6の合本がデジタルコレクションにありません (こちら)。この部分についてだけは法蔵館の古本か、護法館の和本を持っている人しか内容が読めません。他のものはデジタルコレクションにて和本で読むことが可能です。※注

※注 2023年5月に気づいたのですが、法蔵館の『正信偈講義』はこれまで図書館内検索のみでだったのが、個人送信サービスで書名「正信偈講義・文類正信偈講義 (香月院深励著作集 ; 2)」として会員に公開され閲覧可能となっていました (こちら)。これにより巻5/6 の部分も国会図書館デジタルコレクションにて閲覧可能になりました (要ログイン) 。

『入出二門偈講義』について

そのようなことで、現在は国立国会図書館デジタルコレクションで三偈頌ともに深励師の講本が公開されているのですが、そのうち『正信偈講義』『文類正信偈講義』は法蔵館から復刻版がでていましたのでまだ製本化を躊躇しています。私自身が既に古本を入手していることもありますので。

となるとこの『入出二門偈講義』だけがこれまでどこの出版社からも洋書での出版がされていません。国立国会図書館デジタルコレクションからの画像を画面で読むのは結構キツいこともあってこれを自分で整形して製本化して読んでいました。

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