石泉僧叡 『文類述聞』

石泉僧叡師による『教行信証』関連の著述本

製本発注3,200円文類述聞 上192頁
製本発注3,600円文類述聞 中232頁
製本発注3,400円文類述聞 下216頁
価格税込、製本発注はカートへ複数入れた後に「注文手続き」で一括送付可能

『文類述聞』上中下 について

国立国会図書館デジタルコレクションでは「文類述聞」にてヒットします (こちら)。この光宣寮の和本データを整形して製本化しました。和本は全4巻ですが内容的には6分冊に分かれています。『教行信証』の6つの文類(教、行、信、証、真仏土、化身土)に対応しての6分冊です。元の光宣寮の和本の配分とは異なりますが、200頁~300頁の製本しやすい分量になるよう今回は3分冊に再配分しました。

『文類述聞』上和本の1巻と2巻教巻、行巻
『文類述聞』中和本の3巻~5巻信巻、証巻、真仏土巻
『文類述聞』下和本の6巻化身土巻

この『文類述聞』は石泉僧叡和上の著作です。すべて漢文で書かれています。漢文だとコンパクトになるので整形する頁数が節約できて製本化には都合が良いのですが、漢文を読み慣れないのでソコが大変です。ましてPCの画面で読むとか信じられません。活版初期の活字は読みづらいんです。光宣寮では是山恵覚和上が石泉文庫に分け入って多くの石泉僧叡和上の本を出版していました。それらが今自由に閲覧できるのはとても嬉しいことです。

石泉僧叡和上の『教行信証』関係の本では『教行信証随聞記』の方が有名かも知れません。『真宗全書』第26巻~第29巻に収録されています。あちらは和上の講義を他の方が筆記してそこから書き起こした講録(講義録)です。また『真宗全書』では見やすい活字でかな漢字で書かれています。一方『文類述聞』はご本人が漢文で書かれてています。後代の和上さんの講本等には『教行信証随聞記』は引かれずに『文類述聞』が引かれていることが多いのですが、やはり本人が書かれているからなのでしょうか。

それほど重要そうなのに『文類述聞』は近年の出版がなく、光宣寮の和本も古書で出回ることもないのでこれまで見ることができませんでした。これが国立国会図書館デジタルコレクションに収録されているのは非常に有用だと感じています。

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