香月院深励師の聖人一流章の『御文』についての講録
製本発注 | 3,600円 | 聖人一流御文講義 | 232頁 |
『聖人一流御文講義』について
国立国会図書館 (NDL) デジタルコレクションでは「聖人一流御文講義」にてヒットします (こちら)。NDLに登録されている和本では上中下巻の3冊本ですが製本化する際にまとめて1冊にしました。全部で232頁となっていて結構読み応えがあると思います。この講録 (講義録) は『真宗体系』や『続真宗体系』等に活字化したものが収録されていません。この和本でしか読めない深励師の講義です。
「聖人一流章」について
蓮如上人のお手紙『御文章』 (『御文』) の中でも特に有名なものではないでしょうか。ご法話で「肝要は御文章にて」と締められた後の拝読にもこの「聖人一流章」が読まれることが多いと思います。日付がないので第五帖に収められていますが、その中でももっとも簡潔に真宗の肝要が示されていると感じます。この「聖人一流章」について深励師が講義されたのがこの講録です。
聖人とはもちろん親鸞聖人のこと。一流とは親鸞聖人が一流の人という意味ではなく、親鸞聖人が示された浄土真宗という流義を一流といっていると窺います。ご当流という使われ方と同じです。この『聖人一流御文講義』は最近整えたもので私も最近製本してやっと読み終わりました。
「聖人一流章」自体が真宗の肝要ですので、この『聖人一流章講義』も真宗の肝要を解説する講義となっています。これをしっかり読み込むことでご当流の教義を正しく理解する助けになると感じました。
ひとつ残念な事がありました。
下巻の三十七丁右及び左の2頁が飛んでいました。NDLデジタルコレクションでは通常頁が飛んでいる時にはそのような指示がある (欠落がある事を示す空白頁が挿入される) のですが、ここではその指示なしにいきなり丁数が飛んでいました。今迄の中には丁数が飛んでいても内容が飛んでおらずに続いていること ( つまり丁数の打ち間違え ) もあったのですが、ココでは内容も見事に飛んでいました。どうやら元の原稿で一丁分抜けてしまっていたものをデジタルコレクションも気づかぬままにスキャンして公開してしまっているようです。
その部分は内容が分からないので、いま空白頁をいれて製本化しています。
ここは元のNDLデジタルコレクションのデータがそうなっていますのでご了承頂ければと思います。今後もし該当部分の原本データが入手できましたら製本用原稿を更新させたいと思っています。