窺基 撰 『冠註 六合釋』

慈恩大師窺基の六合釈講述の冠註つき

製本発注1,300円冠註 六合釋24頁
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『冠註 六合釋』について

国立国会図書館デジタルコレクションでは「六合釈:冠註」にてヒットします (こちら)。わずか24頁の和本です。この本の主文の著者は慈恩大師窺基です。元は慈恩大師の著された『大乗法苑義林章』の中にあります。では冠註をつけたのは誰なのかということが問題になります。多分ですが冠註は釈神光という人だと思います。これは序文を書かれた方の名です。

同じく慈恩大師の六合釈に冠註をつけた『冠導増補 六合釋』(堀江慶了 編) という和本が国立国会図書館デジタルコレクションで検索すると出てきます (こちら)。この本の冒頭に漢文でこのようにあります。

「元禄年間神光創自別行六合釋且出冠註以来、…」

今回製本したこの『冠註 六合釋』が最初に出版されたのは元は元禄13年です。上の漢文はそのことを云われていると思われます。そしてこれを明治19年に護法館から復刻したのがいまデジタルコレクションで公開されている和本になります。この『冠註 六合釋』は元禄当時に冠註書として出版されたのが最初で、それ以降旧説であった『法式』( 智旭著『六離合釈法式略解』 ) 等の解釈がだいぶ違う事が分かったという事のようです。

今回はこの24頁という短編ながらも重要と思われるこの本を用意しました。いつものようなブックカバーを付ける製本方式は頁数が少ない関係で選べませんでした。統一感を出すためにいつものブックカバーの色に合わせて表紙をカラーにしています。これまでの他の本と違うのは以下の点です。

  • ブックカバーがありません
  • 表紙は直接カラー印刷の艶消し処理にしています
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